
当店では季節に合わせたチラシを作成し、新聞折込にてお届けしております。
不定期ではありますが、皆様にその時その時をふと感じていただけたら幸いです。
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春・旅立ちの季節(とき)
2026.3〜4

立春から雨水そして啓蟄から春分とめまぐるしく季節は進み、本格的な春の到来となっております。春の木花といえば梅と桜が思い浮かびます。梅が春を知らせれば、満開の桜が応える。なんと美しい光景でしょう。
今年も早いもので三ヶ月余りが経過しましたが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。また日頃は読売新聞をご愛読いただき誠にありがとうございます。
春は旅立ちの季節ともいいます。そこかしこから若者の歓声や抱擁、すすり泣く声も聞こえてきます。思い出の学び舎に別れを告げ、お世話になった先生には御礼の言葉を、親友たちとは再会を誓う。毎年のことながら「若いっていいなぁ」とつい自分の若い頃を思い出しながら微笑んでいました。
今年高校を卒業したみゆきさんは、四月から医大の看護学科に進学します。彼女は中学一年の時に交通事故に遭い、半年も学校に行けず治療とリハビリに明け暮れたそうです。絶望し落ち込んでいた時、励ましてくれたのが天使のような看護師さんでした。「大丈夫よ、しっかり治せばみゆきちゃんならすぐ取り戻せるわよ」。彼女はその笑顔にどれ程励まされたことか。さらに高校一年の時には、大好きなおばあちゃんが大病を患い、ショックを受けました。毎日病院にお見舞いに行った時も優しい看護師さんがおばあちゃんの心の支えでした。看護師への道は、みゆきさんにとっては必然の選択だったのでしょうね。
桜が舞う道を自分より大きなランドセルを背負って歩くピカピカの一年生。街に出ればリクルートスーツに身を包んだ新社会人たち。皆の表情には、ちょっぴりの不安と大きな希望があふれています。東京駅新幹線ホームには転勤で旅立つ人と見送る人の交歓など、出会いと別れは世の常とはいえ少し感傷的な気分にもなります。
めぐる季節の中で、日本には十二月と一月の年末年始を、三月と四月の年度末年度始めをひとつの区切りとして大切にする習慣があります。
「豊かな人生は、節目節目を大切にしてきた人に微笑む」そんなことを考えながら、みゆきさんの看護師への挑戦の旅が、ピカピカの一年生たちの未来が、社会へ巣立つフレッシュマンたちの前途が洋々たらんことを願わずにはいられません。
若竹の空へ空へと伸びる朝
