• 年の瀬にあたって(2023.師走)
  • きょうは敬老の日(2023.9.18)
  • きょうは父の日(2023.6.18)
  • きょうは母の日(2023.5.14)
  • 門出の季節(とき)(2023.陽春)

年の瀬にあたって

2023.師走

猛烈な暑さに見舞われた夏、短かった秋、そして季節は進み、厳しい冬に。何とも目まぐるしかった令和五年も残りわずかとなりました。 

今年も読売新聞をご愛読いただき誠にありがとうございました。 

皆様にとって令和五年は、どんな年だったでしょうか。悲喜こもごも、きっと色々なことが思い出されるのでしょうね。 

新年は箱根駅伝で幕が明け、駒澤大の圧倒的強さと寒風の箱根路をひた走る若武者たちの勇姿に希望をいただきました。 

三月に行われた野球のWBCは、日本中が興奮と熱狂に包まれ、特に準決勝、決勝で大谷翔平選手が見せた燃えるような闘志には、感動を超えた感動がありました。栗山ジャパンには心から「ありがとう!」を伝えたいと思います。 

十月には、将棋の藤井聡太竜王が前人未到の八冠制覇を成し遂げ、日本中が沸き返りました。大谷翔平と藤井聡太は、神が使わせし『野球の申し子』であり『将棋の申し子』なのでしょうね。 

明るいニュースの反面、暗いニュースも少なくありません。泥沼化するウクライナ戦争に加え、またまた起きてしまった中東の悲劇。戦争が起きれば、いつも悲惨な目にあうのは罪のない一般市民。ただただ心が痛みます。 

異常気象と地球温暖化、円安と物価高、そして少子化と人口減少は、日本が抱える最大の試練かもしれません。 

朝の配達を終え、自販機の缶コーヒーを飲みながら、ひと休みをしていると、散歩中のお年寄りから声をかけられました。「おはよう、いつもご苦労さま! 毎朝、読売新聞を楽しみにしているよ。寒くなるから風邪をひかないようにね…」。思わぬ激励にほっこりさせてもらった朝でした。 

「憧れるのをやめましょう」、「生成AI」、「闇バイト」など多くの流行語が生まれた令和五年でしたが、何といっても「アレ」、阪神タイガース三十八年ぶりの日本一が、めでたく今年を締めてくれました。巨人ファンとして少し悔しいのですが、岡田阪神には「あっぱれ!」を差し上げます。 

三年に及ぶコロナ禍もやっと収束が見え、日々の暮らしも落ち着きを取り戻しつつあるようです。 

泣いたり笑ったりの令和五年も残りわずか。日頃のご愛顧に感謝し、新しい年が皆様にとりまして幸多い年となりますことをご祈念申し上げ、年の瀬の挨拶と致します。


きょうは敬老の日

2023.9.18

令和五年は異常気象という言葉がピッタリの夏でした。
やはり地球温暖化が影を落としているのでしょうね。
 

それでも今年は、全国で花火大会や夏まつり、盆踊り大会などが
盛大に行われ、「やっと本来の日本の夏が戻ってきたなぁ」と本当に
うれしい気持ちになりました。
 

改めまして、日頃は読売新聞をご愛読いただき、誠にありがとうございます。
 

土曜日の昼下がり、相当にご高齢のご婦人を介添して駅へ向かうひとりの女子高校生の姿を目にしました。
最初はおばあさんとお孫さんかなと思いましたが、どうやら違うようです。
駅に着くと、おばあさんの介助を駅員さんにお願いして、彼女は立ち去ろうとします。
別れ際「気をつけてお帰りくださいね」と丁寧に一礼。
「ありがとう」とお礼を言うおばあさん。
「さようなら」みずみずしい彼女の笑顔。
何とも清々しい光景を見させていただきました。

 「近頃の若いもんは…」などといつの世も言われますが、どうしてどうして最近は、洗練された若者も多いようです。
 

長年親交をいただいている先輩Aさんが、傘寿にあたり手記を寄せてくれました。
 
「自分は太平洋戦争のさなかに生まれました。
無我夢中で生きてきて、気がついたら八十歳の節目を迎えている。
かつては八十なんて仙人の領域かと思っていたものが、いざ自分がなってみると誠に未熟なままです」。
仙人とは、何とAさんらしい(笑)。
つぶやきは続きます。
「さてこれからをどう生きていこうか…
考えた結論はほどほどを旨とする。
節度を持った友だち付き合い、有りのままを受け入れた健康生活、そして背のびをしない暮らしが出来ればそれでいい。
今後ともよろしく」と結ばれていました。
 

気負いのないAさんの人柄が感じられます。
 

世界有数の長寿国に成長した日本。
きょうの敬老の日に改めて思うことは、『感謝』です。
今ある平和は、先人の血の滲むような苦闘とその志を引き継がれた皆様のたゆまぬご努力があったればこそだからです。
次に『継承』です。
私たちは、平和が強そうに見えて存外脆いものであることを知りました。
よって平和への強い思いをしっかりと継承して参ります。
 

多くの難題、課題を抱えて進む日本丸。
そんな時こそ経験豊かな皆様の助言や励ましが大きな力になります。
どうぞこれからも私たちを見守りご指導ください。

きょうは敬老の日。
皆様の末永いご健勝、ご多幸をご祈念申し上げます。

きょうは父の日

2023.6.18

今どき降る雨のことを黄梅の雨というそうです。
梅の実が
熟して黄色くなる頃に降る雨。
梅は、立春の頃に白い花をつ
けて春の訪れを告げ、さらに梅干しや梅酒、漢方薬にまで変
身して、日頃の疲れを癒してくれる。
梅の万能ぶりには驚かされます。
 

改めまして、いつも読売新聞をご愛読いただき誠にありがとうございます。
 

WBC侍ジャパンの精神的支柱であったダルビッシュ有投手が、出場するかどうかで一番悩んだのは、家族のことだったそうです。
オフは家族と一緒に過ごしたい。若い頃は、やんちゃと言われ、自分中心だったあの選手が…。
良き家庭人、良き父親であることが大投手の土台になっていることを知り、益々ダルビッシュ投手を応援したくなりました。
 

男は一生のうちで何回か大きく成長する時があると聞きます。
最初は『つばなれ』と言い、ひとつ、二つ…八つ、九つときて次は十(とお)となり、「つ」が取れる時期です。
若竹のようにぐんぐん背が伸びます。次が結婚して父親になった時だそうです。
内面的成長というか、守らなければならない自覚が、真の大人へと押し上げていくのでしょう。
 

50歳になる友人K君からの手紙です。
「前略 50歳を目前にして二度目の転職と相成りました(笑)。
郷里の父に報告したら「蛙の子は蛙だな」と苦笑されましたが、考えてみれば父も二度起業しています。
父は私の家族のことを気にかけていましたが、十分話し合った上でのことだから大丈夫と答えておきました」と綴られていました。
 

K君とは、かつては父親論などを交わしたこともありましたが、印象的なのが「父はすべてに放任主義でしたが、礼儀と思いやり、そして正義と良識をもって生きよと躾られました」と語っていたことです。
なる程、彼のけれん味のない人柄は、こんな所から来るのかと納得したものです。
 

映画『銀河鉄道の父』には泣けました。
父でありすぎる(親ばか)と言われようと、我が子を信じ続けた政次郎。
臨終間際の賢治に、声を枯らせて聞かせる「雨ニモマケズ」。
長女トシに逝かれ、今度は長男賢治にも逝かれてしまう父・政次郎が哀しすぎます。


〝父親〟それは息子にとって最初のヒーローであり、娘には最初の恋人である。
 

今日は父の日。皆様、どうぞ良い一日をお過しください。

きょうは母の日

2023.5.14

先日、穏やかな陽気に誘われ、井の頭公園を散策して
きました。深緑の木々から吹き込む風の心地よさ、野鳥
たちのさえずりや咲きこぼれる花花に久しく忘れていた
幸福感をいただきました。
 

改めまして、日頃は読売新聞をご愛読いただき誠にありがとうございます。
 

母の日にあなたは何をしてあげますか?
 

小学五年生のA子さんは「毎日頑張るお母さんに肩もみ券をプレゼントしたい」。中学三年のB君は「喧嘩をして怒鳴り声を出してしまった。謝りの手紙を書きたい」。四十歳になるC子さんは「母も年をとってきました。姉たちに声をかけ、焼肉屋に招待しちゃおうかな」。思っていてもなかなか出ない素直な言葉や優しさにホッとさせられます。
 

先のゴールデンウィーク、久方ぶりに各行楽地は連休を楽しむカップルや家族づれで大賑わいだったようです。おかげで迷子の数も記録的で、係の人たちはてんてこ舞でした。迷子の子供たちは三、四歳が多く、皆「ママ、ママ! お母さん、お母さん!」と泣き叫ぶばかりで「パパ、お父さん」と叫ぶ子は少なかったようです(笑)。まだあどけない幼子たち。きっとお母さんの胸で夢を見ていたい年頃なんでしょうね。
 

九十歳のお母さまを送った先輩から手紙を頂きました。「過日はご会葬いただきありがとう。それにしても分かっているとはいえ、寂しいものだね。昭和ひと桁生まれの母は、私たち兄弟に何事にも美しく生きなさいと言い続けた人だった。『嘘をつくな。打算を捨てろ、潔くしてなさい』躾に厳しい人だったが、今は感謝しかない」と結ばれていました。
 

手紙を読みながら、私も幼少期の痛恨事を思い出しました。それは立場の弱い子をからかった時のことです。私の目をじっと見て強く叱り諭す母、その目にあふれる涙を見て「いけないことをしてしまった」と反省したことを。
 

年を重ね、最近よく家人から「近頃ますます仕草はお父さんに、顔はお母さんに似てきたね」と言われます。「そんなことないだろう」と苦笑いしながらも、まんざらでもない自分がいます。


 「かあさん! いくつになっても、何になっても、私はあなたの子供です」。
 

きょうは母の日。皆様どうぞそれぞれの思いの中で、今日という日をお過ごしください。

門出の季節(とき)

2023.陽春

厳しい寒さと豪雪に見舞われた今年の冬、それでも寒さを突くように水仙や山茶花、椿たちがいつものように可憐な花をつけてくれました。でも自然は気まぐれで、三月になると暖かさが一気に進み、主役のソメイヨシノも開花の速度を早めたようです。
 

いつも読売新聞をご愛読いただき誠にありがとうございます。
 

四月は門出のとき。自分より大きなランドセルを背負ったピカピカの一年生が、一生懸命歩いている姿に胸を打たれます。ついこの間までよちよち歩きだった君たちが…。
 

ですが、今その子供たちが減り続けています。昨年は出生数が80万人を割ってしまい、放っておくと70万人代、60万人代と減少の加速度がつきそうです。「日本の最大の危機は少子化にあり」国あげての対策が必要でしょう。
 

コロナ禍も収束の見えたある日、うららかな陽気に誘われて街に
出れば、真新しいスーツを着た新社会人たちが。その初々しい姿は、
まるで急流をかけ上る若鮎のようで頼もしい限りです。「頑張れよ!
両親や周りの人への感謝の気持ちを忘れるなよ」。思わずひとりごち
ていました。
 

『侍ジャパン、世界一の快挙』。新聞の見出しが躍っています。まさ
に日本野球ここにありです。
 

準決勝での劇的なサヨナラ勝ち。決勝では王者アメリカを相手に
日本が誇る投手陣が抑え込んでの勝利でした。感動を超えた感動と
いうか、三月二十二日ほど日本人であることの喜びを感じた日はありませんでした。
 

栗山監督と若きサムライたちには心から「感動をありがとう」と伝えます。

 「生きることは、七割が辛く苦しい。それでも試練を乗り越えた時、三割の喜びが待っている。そして人はまた強くなる。」三年以上もコロナ禍での生活を強いられてきたからこそ胸に染みる言葉です。
 

今年の四月は私たち全員にとっても新たな門出となりそうです。
 

皆様、どうぞお元気にお過ごしください。
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